2023/11/15 17:14

人でですが、イベントで販売したマフィンでの食中毒騒動のニュースが大きく報じられました。

「無添加」をキーワードに販売していたのですが、結果的にそれも大きくニュースになっています。

これはペットフードの業界でも同じです。
「無添加」を売りに販売している会社は多く、それを求める消費者も多いのが実際です。

食品添加物が何のために存在するのか。
またそれによってどういったことが防げるのか。
消費者は正しい知識を持つべきだと思います。

なお、ドライフードは基本的に水分含有量が低く、水分活性が低いので適切な管理の元であれば常温でもカビません。
(逆に冷蔵庫で保管し、使用するために毎日出し入れしますと、結露で吸湿する可能性がありカビの発生要因になりえます。)

しかし、セミモイストフード以上の水分を含むフードはカビやすいです。
ですのでプロピレングリコールやプロピオン酸、グリセリンといった添加物を保存料として使用しています。
*プロピレングリコールは猫には中毒があるので禁忌です。

菌は加熱により死滅するのが一般的ですが
熱に耐性のあるセレウス菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌もいます。

また、菌ではないですが寄生虫は-20度以下で48時間で死滅するといわれていますが(種類による)、
家庭用の冷凍庫はー18度設定ということも頭の片隅に入れておきましょう。
生肉を与える方はこのあたりも知っておく必要があると思います。

情報が必要以上に溢れる現代において、消費者もネットの情報に左右されず正しい知識を持つことがより必要になります。
ビートパルプが「便を固める薬」という嘘をいまだに信じている方はいませんよね?

2023年11月16日 追記
マフィンですがリコールで健康被害が最も高い「CLASS Ⅰ」(クラス1)の扱いになったとニュースになりました。