2023/06/14 19:53

HMBトリーツの1回目の手試作が完成し届きました。
1粒に200㎎配合しています。
ヒトの場合1日に1,500㎎~3,000㎎程度摂取すると良いといわれています。
40㎏の犬で1日5粒程度を目安に食べてもらいますと、1,000㎎になります。

HMBは独特の香りがし、苦みがあります。
1粒に200㎎入れますとそれなりの風味になってきます。
しかし、1粒に対する含有量が少ないと大型犬の場合はたくさん食べなくてはなりません。
また、犬は人と違ってそれを何のために食べるかはわかりませんので、自ら美味しく食べてもらう必要があります。

1粒にある程度の量を配合し、美味しく食べてもらうということに重きをおきました。
もちろん食べない子も当然いるとは思っており、トリーツではない形状の試作も進めてはおります。

今回も私の勝手なこだわりがそれなりにありまして

①1粒にある程度の量のHMBを配合する
②美味しく食べてもらう
③HMB以外の機能性原料はいれない
④肉や魚を使用しない

今回の商品は筋肉の健康維持のためだけに作るので、その他機能性原料は入れていません。
他の機能性原料を使用したフードやサプリを使っていたとしても邪魔をしないようにしています。
また、肉や魚は原料に使用していません。

アレルギーもありますが、腎臓病でタンパクの制限が始まる子にも使ってほしいと思っていますので、リンを多く含む肉は使用していません。
タンパクの制限がはじまりますと、どうしても筋肉が減少しだします。

人のある研究では、1日あたり6グラムHMBを摂取したとしてもコレステロール、血糖、赤血球または白血球、肝臓または腎臓の機能に懸念すべき変化を引き起こさないことがわかっています。

HMBは筋肉の合成を促し、分解を抑制する指示をだす代謝産物です。
まさに筋肉の健康維持。

また、癌で悪液質になりますと、筋肉が減少していきます。
人でも悪液質の症状時に筋肉の健康を維持する働きが期待されています。

その他、これも人の場合ですが高齢者の褥瘡治療の栄養補助でHMBを配合した栄養補助飲料が使用されたりもしており、
HMB・アルギニン・グルタミン配合飲料は1日1包投与で、高齢者の腎機能に影響を及ぼすことなく創傷治癒のサポートになることが示唆されたそうです。

大型犬は寝たきりになりますとその体重がゆえに褥瘡が起こりやすいです。
総合栄養食のドッグフードは栄養バランスが整っておりますので、そこに+でHMBを摂取することで栄養的なサポートにもなると考えています。


犬は総合栄養食であるドッグフードを食べていますので、筋肉の元になるタンパク質は摂取しています。
どれだけタンパク質含有量が少ないフードでも、総合栄養食であれば、健康を維持できるレベルのタンパク質は含まれています。
ここが人とは異なるところです。

筋肉を作り出す原料はドッグフードから摂取しているわけですから、HMBが筋肉の健康維持をサポートしてくれることでしょう。
※もちろんドッグフードにはHMBの元であるアミノ酸のロイシンも含まれていますが、5%程度しか変換されないといわれており、HMBを直接摂取したほうが効率が良いとされています。

アジリティ、狩猟、その他活動的で運動量が多い愛犬にもオススメです。

中・大型犬の筋肉の健康をサポートするHMBトリーツ。
日本のすべての中・大型犬に使っていただきたいくらいの気持ちです。