2023/06/08 16:20

少し前のニュースで、書こう書こうと思ったまま時間が過ぎていました。

市販の植物ベースのドライフードで成犬の健康維持ができましたという内容で
1年かけて動物性原材料を使用したドライフードを食べている成犬と臨床的な健康結果を比較し、栄養の同等性を調査したものです。

犬は肉食寄りの雑食動物であるから肉が重要とは弊社含めて多くのナチュラルフードメーカーが発信しておりますが、
動物性原材料を使用せずとも、健康診断、血液検査、心臓バイオマーカーとオーナーの観察結果に基づいて健康を維持していることが確認されました。

もちろん前提にこのフードはAAFCOの栄養基準に準拠しているという点はあります。


ちなみにイエイヌは穀物は消化できないというのは正確ではなく、α化されたデンプンは消化できます。
確かに唾液にアミラーゼは含みませんが、すい臓から分泌されるアミラーゼや小腸の刷子縁膜に存在するマルターゼ、イソマルターゼにより分解されます。
ドライフードは加圧加熱されることで、一定の高温で処理されます。それによりデンプンはα化され、消化されやすくなります。


この調査で使用されたフードはV-dogというブランドのドッグフードで、エンドウ豆タンパクを主原料にしたものです。
動物性原材料は一切使用していません。
心臓にも影響はなく、一部の犬では心臓の健康にプラスしたの影響を与えた可能性があるとのことです。

詳細は下記ページ(英語)をご覧ください。

主原料が何であれ、栄養バランスが整っており、きちんと消化吸収されれば健康が維持できるという見方もできるのかなと思ったりしました。

なお、それをふまえたわけではないのですが、当店でも植物ベースのドッグフードの取り扱いをひっそり開始しております。
ウルフインサイトが動物性原材料が豊富なフードなため、選択肢として動物性原材料を使用していないフードを取り揃えようと思った次第です。