2022/08/09 16:42

今回は、ある病院で提供している糖尿病患者様の1日のお食事の栄養成分をAFFCO栄養基準に照らし合わせてみました。
人間と犬では1日の栄養素の必要量が異なります。
では犬にとってどの栄養素が足りなくなったでしょうか。
まず、お食事のメニューはこちらです。AFFCO栄養基準に合わせて、1日の摂取カロリーを1,000kcalに調整しました。
まず、ミネラルです。
AFFCO栄養基準であげられているミネラルは12項目。
そのうち以下6種類の栄養素が最低必要量を満たしておりませんでした。
①カルシウム
②リン
③鉄
④亜鉛
⑤銅
⑥ヨウ素
亜鉛に関しては、必要量に対して35%ほどしか満たされてなく、
いかに手作り食から亜鉛を摂るのが難しいか実感いたしました。
【ミネラル】

次にビタミン類はどうでしょうか。
AFFCO栄養基準のビタミンは11項目です。
そのうち以下3種類が満たされませんでした。
①ビタミンA
②ビタミンB2
③ビタミンB12
しかしながら牛レバーを増やすことで、上記のビタミンは容易にまかなえるかと思います。


そして最後のアミノ酸、脂肪酸に関してはすべて満たされておりました!

実際、こちらのようなメニューを犬が食べるのは現実的ではないですが、
栄養成分のみを比べてみるのも面白いですよね。
1,000kcalはおおよそ体重16㎏成犬(避妊去勢なし)の1日の摂取目安カロリーになります。
人間の体重の半分も満たない大きさにもかかわらず、
栄養に関しては人間以上に摂取しなければいけない栄養項目もあり、
最低必要量の把握は愛犬の健康維持にとって、かなりの重要性を感じました。
今後も栄養に関して色々な情報を提供できたらと思っております。
今回、メニューを提供していただいた友人の管理栄養士中嶋あかねさん!スペシャルサンクスです!

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プロフィール:ニックネーム サクサク
人の管理栄養士資格(国家資格)を有するが、
何故かペット業界で商品企画、開発にたずさわる。
人もペットも、体は食べたものでできている!
食べ物や栄養の知識を定期的にお届けします。
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