2022/03/09 12:11

代替えタンパク源の観点から、昆虫をタンパク源とするペットフードが世界では発売され始めています。

アメリカではAAFCOが2021年8月に「アメリカミズアブの幼虫」を成犬用のペットフードに使用することを承認しています。
ヨーロッパでも飼料において動物性タンパク源の規制が徐々に改訂されたとのことで
昆虫をタンパク源としたペットフードが発売されています。

個人的には犬や猫に給与する際の安全性が不明だったので様子を見ていたのですが
大きな変化としてはネスレピュリナが「アメリカミズアブの幼虫」を使用したペットフードをスイス国内での2020年11月から発売したニュースをみて
「アメリカミズアブの幼虫」に関してはネスレの研究で犬や猫への安全性の担保がとれたのだなと認識しました。

新規の原材料は犬や猫への安全性は未知ですので、
そのような中で世界2位のシェアを持つネスレピュリナ社が発売するということは
小さなベンチャー企業が発売するのとは毛色が異なります。

そういう意味でも2020年にネスレが昆虫フードを発売したのは1つの転換なのかもしれず、
また、アレルギーの観点での代替えタンパク源という意味では選択肢が増えていくかもしれません。

日本では私が知る限り、2社が昆虫をタンパク源としたペットフードを輸入販売しています。
今後も昆虫をタンパク源とするフードは増えていくと思いますが
嗜好性や安定供給という意味でどこまで代替えタンパク源として利用できるかも
継続して情報は集めていきたいなと思っています。

なお、弊社では昆虫を主原料とするドッグフードの製造販売の予定はありません。