2022/02/24 18:35

世界的に「ヒューマングレード」というワードはある種のバズワードです。


アメリカでもこのキーワードの曖昧さは問題になっており
これをコミュニケーションで使うためのルールを決めようという流れになっていると記憶しています。

ヨーロッパでもペットフードに「ヒューマングレード」というキーワードは推奨されておらず
ペットフードはあくまで「ペット用」であって「人用」ではないという考え方です。
ペットフード工場に原材料が納品された段階で、人用として販売されることはなくなります。
ですのであくまで「ペット用」というくくりになります。

原材料に関しても考えていきましょう。
そもそも「ペット用」に育てられる「畜産」や「野菜」や「果実」はまずないですね。
全て大前提は人向けです。私たち人間のために育てられています。
そこから食肉加工施設などを通じて仕分けされていきます。

弊社のウルフインサイトの主原料である「肉」も食肉加工施設から「製造工場」に向かって低温で輸送されていきます。
そういう意味では食肉レベル(人が食すレベル)の原材料ですが、「ペットフード工場」に行く段階で「ヒューマングレード」とは言えなくなります。

また、野菜などは「規格外で人向けに売れない野菜」はヒューマングレードではないとも言えます。
「人は食さないレベルの野菜」ですから「ヒューマングレード」ではないはずです。
でも品質は普通のお野菜と同じ「ヒューマングレード」とも言えます。
※ウルフインサイトの使用する野菜が規格外というわけではなく例えとしてです。

ビタミン、ミネラルなどのプレミックスはペットフード用に調合されていますので
ヒューマングレードという概念自体がないですけれど
人が育てた「肉や野菜、果実など」はそもそもが人間基準です。

私たち人間は「ヒューマングレード」という言葉に惑わされがちですが
プレミックスやジビエなどを除く素材自体は「人向け」に育てられた原材料であって、
そのおすそ分けをペットフードも利用しているという形です。


さらにそういう観点から掘り下げますとペットフード自体がSDGsなのです。
最近はSDGsを全面に出すメーカーさんも多いのですけれど、
食材ロスを減らすという観点で見ると「ペットフード」自体がSDGsでもあるのです。


「ヒューマングレード」という言葉が独り歩きしすぎている昨今ですが
そんなバズワードに惑わされずに愛犬にあった食事を選んであげましょう。