2022/02/10 12:59
パッケージ上の表記だけでみるとウェットフードはタンパク質も脂質も控えめに見えますが、
実はドライフードよりもタンパク質が高いことが多いのです。
そこで今日は保証分析値をみながらドライフードとウェットフードを比較していきましょう。
●ドライフード
ウルフインサイト 80/20 チキン
【保証分析値】
粗タンパク質 34%以上/粗脂質 13%以上/粗繊維質 4.8%以下/粗灰分 10.7%以下/水分 9%以下
粗タンパク質 34%以上/粗脂質 13%以上/粗繊維質 4.8%以下/粗灰分 10.7%以下/水分 9%以下
●ウェットフード
ニュートロ ワイルドレシピ チキン (中の人の古巣なので比較として使うことをお許しください)
粗タンパク質 10.5%以上/粗脂質 7%以上/粗繊維質 1%以下/粗灰分 3.5%以下/水分 78%以下
さてパッケージに表記されている数字だけ見ますと
ウルフインサイトのチキンの方が高タンパク、高脂質に見えます。
しかし、ここで問題になってくるのが水分含有量です。
ウェットフードは水分が豊富ですので見かけのタンパク質は低く見えますが
比較する場合は「乾物換算」にして水分を0にした状態の数字をみる必要があります。
計算式は簡単です。
【測りたい成分】÷【100-水分含有量】×100 です。
ウルフインサイト チキンで一度計算してみましょう。
乾物換算時のタンパク質を求めます。
34÷(100-9)×100₌約37% あまり変わりませんね。
ではニュートロ ワイルドレシピ チキン ウェットを計算してみます。
10.5%÷(100-78)×100=約48% 乾物換算するとウルフインサイト 80/20 チキンよりも高いことがわかります。
脂質をみていきます。
ウルフインサイト 80/20 チキン
13÷(100-9)×100=約14%
ニュートロ ワイルドレシピ チキン ウェット
7÷(100-78)×100=約32% かなりの高脂質になりました。
水分が多い分100gあたりのkcalが少なめなのが特徴のウェットフードですが
乾物換算してみると意外と高タンパク、高脂質なフードなのも特徴です。
そんな乾物換算のお話でした。