大事な「便」のお話 | YGGペット

2022/02/07 12:46

今日は大事な便に関して。

便は健康のバロメーターです。
人間の場合はトイレにそのまま流されていきますが、愛犬の場合は室内、あるいは散歩時に必ず回収をするので日々チェックしていると思います。

まず便の構成要素は水分が70%~80%を占めます。
残りがいわゆる食べかす、腸内細菌、新陳代謝で剥がれ落ちた腸粘膜とされています。水分以外の割合はそれぞれほぼ同じくらいです。
そして、理想的な便は「水分を適度に含み、さして力まずにするっと排出されるバナナ便」です。
小さくてコロコロした便は決して理想的とは言えません。


さて、ここで着目したいのは「食べかす」
いわゆる人間や犬では吸収できない、主に「食物繊維」です。
食物繊維といっても2種類存在します。

①水溶性食物繊維
水に溶けて粘性をもちます。これにより胃腸内をゆっくり移動し、糖質の吸収を緩やかにします。
また、胆汁酸を吸着することで、体外に排泄。
腸内の善玉菌のエサになることで腸内環境を整えます。
ちなみ腸内細菌によって発酵、分解されることで「短鎖脂肪酸」を産生します。
この「短鎖脂肪酸」は腸活では欠かせないキーワードです。

②不溶性食物繊維 
水に溶けず、水分を保持し膨らみます。そして、腸を刺激することで蠕動運動を促します。
こちらも善玉菌のエサになりますが、水溶性食物繊維より発酵性は低いとされています。

この2種類の食物繊維はバランスよく摂取する必要があります。
不溶性の食物繊維が多すぎると便秘に、水溶性食物繊維が多すぎると下痢になる可能性があります。
ちなみに「ビートファイバー」はこのバランスが良いのでペットフードにはよく利用されています。


不溶性食物繊維が多めですと、水を吸って便の嵩が増します。
肉の含有量が多いフードでもこれにより便量が増えることも当然あります。
弊社のウルフインサイト 65/35は炭水化物源にサツマイモやソラ豆を使用しており、これらは不溶性食物繊維が多い食材です。
そのため、便の嵩が増す可能性があります。
私の愛犬も3シリーズの中で一番便が多かったのが65/35シリーズです。

また、「ティンバーウルフ」という私が好きだったドライフードがあるのですが、このフードも動物性原材料が80%含まれながら、排便回数が増えたのを記憶しています。
当時はなぜかわからなかったのですが、今考えると不溶性の食物繊維が多かったのかなと推測しています。


ですので便量は不溶性の食物繊維によって左右されるということも念頭に置いておくとよいでしょう。
その他、水溶性の食物繊維においても、発酵による短鎖脂肪酸の働きで便の水分含有量が増加する事、腸内細菌が増加する事によっても考えられます。

ちなみに、犬はα化したデンプンは消化できるという研究結果もあります。
穀物不使用ドライフードでも、穀物使用ドライフードでも基本的に炭水化物*は使用しています。
基本的にドライフードのデンプンはα化された状態です。
*炭水化物は糖質と繊維質の総称です。


ここからは個人的な見解ですが、
小さなコロコロ便をしている愛犬は「肛門腺の分泌物」がたまりやすいのかなと思っています。
太くて立派なバナナ便をだすことで、排便時に肛門腺が圧迫され、それにより分泌物の自然な排出を促すのではないでしょうか。

そんな大事な「便」のお話でした。